おきなわいち


上地哲の沖縄事典 (おきなわ自転?)
by UECHI
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テーマ:『沖縄産農産物のブランドの確立と栽培履歴情報システム』

1.日  時:2006年11月18日(土) 午後1時~3時(午後12時30より受付開始)
2.場  所:沖縄国際大学図書館 3階 AVホール
3.開催主体:沖縄国際大学産業総合研究所、食のトレーサビリティシステムを拡げる会

4.テーマ解題にかえて
 東京都中央卸売市場においては、沖縄県が国内の原産地とも言えるゴーヤーの入荷量の4分の3は他県産であり、また、沖縄県民によって国内栽培技術が開発されたマンゴーは宮崎県産の6割程度の価格で取引されている。このことから、2つの課題が示唆される。
 第1は、「沖縄ブランド」の基盤強化である。伝統工芸品等とは異なり、農畜産物には、技術の向上や施設・設備の整備によって、自然条件が必ずしも適していない地域においても生産できるという脆弱なブランド基盤の上に成り立っているものが多く、獲得した『地域ブランド』としての地位を維持・強化していくことの難しさの例証である。
第2は、地域ブランドの確立と維持・強化のための販売戦略の構築である。「沖縄県産農産物は定時・定量・定質が守れない」という市場関係者の指摘をよく耳にする。空間的に連続した大規模産地の形成並びに気候や土壌条件の均質性を確保することが困難な沖縄県の地理的条件の下では、自然環境の影響の大きい農産物の大量生産及び「定時・定量・定質」生産を行うには自ずと限界がある。自然制約上の生産能力からみて、県外の大規模産地に対し、沖縄県産農産物が品質を落とさず量的優位を確立することは困難な課題ではないだろうか。言い換えると、沖縄県産農産物にとって廉価大量販売方式によるマーケティングを指向することは、地域の比較優位性を発現させる上で有用な手段とは言い難いのではないだろうか。地域の生産能力に見合った販売戦略の構築を検討すべき時期に来ていると考える所以である。
 いわゆる地域ブランド品を保護し、地域活性化に繋げることを目的とした『地域団体商標制度』が本年4月にスタートした。『沖縄ブランド』を確立するとともに、その維持強化を図り、市場での有利販売を実現するためには、地域団体商標制度は極めて重要である。しかし、他産地が廉価大量販売を主眼に据えたマーケティングを行う限り、生産能力に限界のある沖縄県産農産物は市場シェアで圧倒され、意図せざる価格競争に巻き込まれる恐れが極めて大きい。「沖縄が敷いたレールの上を他県が走る」という趣旨の市場関係者の指摘もある。まして、消費者の食の安全・安心に対する関心が高い現状に鑑みると、『沖縄ブランド』のブランド基盤を十全なものとするためには、商標登録だけではなく、消費者が実感として理解し易い品質の確保も併せて行い、名実ともに他産地との差別化を図ることが必要ではないだろうか。ブランド基盤を維持・強化するためには、他産地が容易に模倣や追従を行えないようなブランド基盤の整備が必要ではないだろうか。
このような観点に基づく一つの有用な手法として、トレーサビリティシステムの導入、分けても、その前提要件となる栽培履歴情報システムの整備が考えられる。我々は、2004年度より、沖縄県産マンゴーを対象に栽培履歴情報システムの普及要件について調査・研究を行ってきた。この間、牛肉が先鞭をつけたことに伴い、加工食品や調理食材に関するトレーサビリティシステムの導入は、最早、常態化しようとしている観がある。しかし、地域特産品については、栽培履歴情報を蓄積し消費者の求めに応じて公開するシステムの構築が進んでいるとは言い難い。
今回の研究会では、過去2年間の調査・研究状況に基づき、地域特産品のマーケティングを専門的に担っている上地哲((株)デジタルあじまぁ代表取締役)並びに全国で唯一トレーサビリティシステムを基盤に豚肉の販売を行っている桃原清一郎氏((株)がんじゅう代表取締役)を招いて、ご批評を請うとともに、今後の調査研究の方向性を検討することとした。
流行の消長に影響されることなく高い競争力を持った沖縄産品、言い換えるならば、『沖縄ブランド』を確立するとともに維持・強化するための実行可能な戦略選択肢を検討整理する上で、有用な知見が得られる機会となれば幸甚である。そのためにも、立場にとらわれない、積極的な質疑応答がなされることを期待する。

                                              2006年11月18日

時  刻     項  目    担当者
13:00      開会    名城敏(総合進行役)
13:00~13:05   開会の挨拶    松田友義(研究発案者として)
13:05~13:30   調査研究中間報告   廣瀬牧人
13:30~14:55 コメント及びディスカッション コーディネーター;廣瀬牧人
松田友義、上地哲、桃原清一郎
質疑応答 参加者より
まとめ 廣瀬牧人(5分程度)
14:55~15:00 閉会 名城敏


※閉会時刻は、状況に応じて遅延させる。

2.問い合わせ先:
  沖縄国際大学産業総合研究所:TEL098-893-8771,FAX 098-893-8938
  (株)デジタルあじまぁ:TEL 098-921-1080,FAX 098-921-1082
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by s.t.uechi | 2006-11-14 23:48 | ユビキタスネットワーキング