おきなわいち


上地哲の沖縄事典 (おきなわ自転?)
by UECHI
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<   2001年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧


コーレーグスの話 (2001年6月13日出稿)

<暑い夏は汗をかこう>
本州の入梅は6月。その頃沖縄の梅雨明けがやってきます。梅雨明けと言うより雨期の終わりといった感じです。高くなった雲の隙間に青空が覗き始めると、いっきに気温が上がっていきます。暑い熱い沖縄の夏の到来です。やがて空一面雲ひとつない真っ青な空が広がっていきます。
気温30度、こう暑いと食欲が落ちるのも無理からぬことです。食が細るから体力も落ちてきます。そうなると人は暑さから逃げようとするのが常でしょう。冷たい水物を取り、クーラーのきいた部屋で過ごすようになります。だが、これは悪循環の始まりなのです。地球の温暖化について書こうとは思いませんが、暑さを乗り切るには暑さに挑む姿勢が必要なのだと思います。暑さを友達にしてしまえばいいのです。カーッと汗をかいてしまえば、後は気分もスッキリするし、新陳代謝で体調も良くなります。

<コーレーグス>
暑い国ほど辛いものを好んで食すると言います。辛いものが沖縄にもあります。沖縄の辛さと言えばコーレーグスが代表選手です。沖縄中どこの地域でも、食堂に入れば必ずテーブルの上に置かれているのが、やや黄みを帯びた液体の中に赤い小粒の唐辛子の実が浮かぶコーレーグスです。この調味液を沖縄そば(方言では、ウチナースバ)にかけて、「熱い!暑い!」と言いながら一気に食べきると、当然滝のような汗!食後の爽快感は何とも言えません。もちろん、ウチナースバだけではなくチャンプルーをはじめどんな料理にでも合います。
この小粒の唐辛子がシマトウガラシ(またはコーレーグス)と呼ばれる沖縄唐辛子なのです。以前はどこの家でも庭先に植えてあって、これを潰して醤油や味噌に混ぜ、刺身などを浸けて食べていました。この実を泡盛に漬けたのが一般的なコーレーグスです。泡盛ではなく酢に漬けたり、にんにくをいっしょに漬けたり、塩を加えたりして、各家庭のオリジナルコーレーグスの味を作り出します。また、唐辛子を葉野菜などといっしょに植えると虫が寄り難いとも言われ、キャベツなどの畝隣りに作られていました。乾燥させ、一味や二味、七味唐辛子にしたり、他のハーブと混ぜて使ったりもしています。

<フィファーチ>
沖縄そばに合う辛いものでは、他にもフィファーチ(ヒハチ、ピパーツ)という香辛料があります。八重山地方を中心に多く使われているコショウのような粉末ですが、黒コショウにシナモンを混ぜたような感じですかね。トンガ王国で聞いた話ですが、南太平洋諸島のポリネシア系民族では祭りや外交(部族間の交流)に欠かせないカバの木の汁を飲む儀式がありますが、実はこのカバの木はフィファーチのの木の仲間だということです。何でもこの汁を飲むと争い事を好まなくなるとか聞きました。実際のところは確かめきれませんでした。

<新たな辛さブーム>
 一昔前に「激辛」ブームがあったことは記憶にあると思いますが、最近また唐辛子がブームになってきています。今度は単なる辛さではなくヘルシーさが受けているようです。流行に敏感な食品業界では、スナック菓子、カップめん、レトルト食品、清涼飲料水などに次々とピリ辛味が登場しています。唐辛子食品の代表であるキムチは国内での生産量も、本場韓国からの輸入量も激増していると言います。塩分が敬遠されがちな漬物業界の中にあって唯一売上を伸ばしつづける特異な存在と言えましょう。即席カレー食品でも「甘口」は減少、「中辛」「辛口」が増加、ますます辛いものを好む傾向は強まっていると言います。

<人気の背景はカプサイシン効果>
 辛さ人気の階層はは若い女性層にあるようです。辛いものを食べることによって体脂肪を燃焼させるという、ノンカロリー食品より一歩進んだダイエット効果を期待したいということなのです。唐辛子に多く含まれているカプサイシンが体脂肪を燃焼させエネルギーの代謝を促す効果があるため、やせたい若い女性の人気の的となったのです。外出時に唐辛子調味料を携帯している人も増えているとか。“マイ七味”や“マイタバスコ”派が増えているそうです。
 銀座のわしたショップでもコーレーグスコーナーは人気が高いとのことです。500円から900円ぐらいのものが売れ筋だとか。

<マイ コーレーグス>
 ならば、“マイ コーレーグス”派を増やしたいものです。
定番のビン入り「わしたコーレーグス」から、サン食品の使いやすい分包「島唐辛子泡盛漬け」、「からさん」という携帯に便利な小ビン入り、島唐辛子と黒コショウにフィファーチがいっしょになった「からさん三味」、一風変わったパッケージの激辛二味「体力勝負」、いろいろ試したい人には「沖縄の辛みセット」、「石垣島の調味料3点セット」、同じく「5点セット」、そして島マース青い海の「粗挽き塩胡椒」など、おきなわいちでもたくさんあります。
 とは言え、あまり取りすぎると胃を荒らすことになりかねませんからご注意ください。
 “マイ コーレーグス”で暑い夏を、熱く乗り切ろう!
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by s.t.uechi | 2001-06-13 13:02 | 沖縄事典