おきなわいち


上地哲の沖縄事典 (おきなわ自転?)
by UECHI
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カテゴリ:沖縄事典( 155 )


薬草を食した明治35年生まれの祖母の晩年のライフスタイル

f0014164_117516.jpg 祖母は60代までは家畜の豚、鶏を飼い、サトウキビや野菜を作り、農業を生業として生活していた。当時は畑の大豆で味噌や豆腐を作り、ラードも自家製。米やソーメン以外に現金を使うことはほとんどなかった。畑でできた野菜を「マチヤグヮー」に持って行くと、いろいろなものと交換できた。時にはナーベーラーがポークランチョンミートに代わった。
 70代になると体力のおとろえというより、周りの宅地化が進み、家畜を飼えなくなってきて、自ずと農業もやらなくなった。しかし家庭で食べる分の野菜は作り続けていた。
ほぼ日の出時刻に起床。「ミーグファイ茶」として緑茶を飲み、茶請けは黒糖が多かったと思う。時には裏庭の畑(アタイグァー)から、まだ朝露の乗った薬草を摘んできてお湯を注いで飲んでいたりした。いわゆるフレッシュハーブティーになる。
 朝食は一汁一菜の「ヒトゥムトゥ」、ご飯一膳、野菜炒めか煮物、ラード入りの味噌汁。
 食後に部屋の片づけ、掃除をして畑に出る。
 10時ごろに一休みの「ジュウジジャー」。緑茶またはサンピン茶に、茶請けにはやはり黒糖や時には小さ目の芋。また畑へ戻る。
 お昼もやはり一汁一菜。「アサバン」と言うが「朝飯」ではない。もちろん自分で作る。野菜の炒めものか島豆腐、ソーミン汁。食後は、炎天下の作業は避けて、お昼寝と鶏などの世話や屋根の下での作業。
 3時ごろ「サンジジャー」で、お茶と茶請け。陽も傾きはじめた3時半頃、畑に戻る。
 夕方、農具などの片づけと手入れ。風呂に入り、夕食までテレビを見ていた。
 夕食は「ユウバン」。やはり一汁一菜。フーチバーやカンダバーのジュウシー、島野菜、薬草が多かったと記憶している。時には魚汁にサクナやウィーチョーバーが入っていた。
 8時頃には床を布き、夏は蚊帳を吊り、9時頃には就寝していたかもしれない。

栽培していた野菜・薬草(出典/おきなわ薬草百科他)
クミスクチン:慢性腎臓炎、急性腎炎、高血圧、糖尿病、神経痛、関節炎、リウマチ、水虫
ウィーチョーバー:健胃、去痰、咳、喘息、中風、フィラリア、腰痛、多尿
サクナ(長命草・ボタンボウフウ):高血圧、動脈硬化、神経痛、リウマチ、肋膜炎、咳、喘息、百日咳、解熱
ウッチン(秋ウコン):蓄膿症、胆のう、黄疸、肺炎、肝炎、腎臓炎、疸石症、胃炎、関節炎、消化不良、浮腫
春ウッチン(ヤマウッチン・姜黄):コレステロール溶解、胆汁分泌、胃潰瘍、肝機能障害、二日酔い、結核
ニガナ:風邪、解熱、健胃、整腸、抗ウィルス作用、抗酸化
ハンダマ(水前寺菜):低血圧、めまい、貧血、頭痛、不眠症
パパヤ:咳、喘息、心臓病、消化剤、強壮、母乳、アレルギー
フーチバー(リュウキュウヨモギ):扁桃腺炎、疸石、黄疸、糖尿病、腎臓病、風邪、整腸、健胃
シマラッチョウ(ラッキョウ):利尿、赤痢、流産、早産
コーレーグス:健胃、食欲不振、嘔吐、吐き下し、二日酔い、肩こり、腰痛
チンサグー(ホウセンカ):魚類中毒、骨硬、とげさされ、月経不順、腹痛、鼻血
ナーベーラー(ヘチマ):しみ・そばかす、日焼け止め、月経過多
ゴーヤー(ニガウリ):健胃、あせも、低血圧、高血圧、糖尿病、眼疼痛
ヒル(ニンニク):破傷風、胃弱、肺病、強壮、風邪
ニンジン(チデークニ):咳、健胃、整腸、補血、消化不良、感冒、精力剤
チリビラ(ニラ):咳、遺精、痔疾、脱肛、童尿
他にも、カンダバー、ユービン、ショウガ、ネギ、大豆、インゲン、葉野菜など数多い。
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by s.t.uechi | 2013-07-11 11:10 | 沖縄事典

健康長寿を取り戻す10の提言

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f0014164_10404792.jpgf0014164_10415893.jpg 昨夜、県庁OBの城間勇雄さんが主宰する異業種交流会「ふろしき会」で健康長寿の話をさせていただいた。同会は20年以上続いている会合で、城間氏が県東京事務所時代のお付き合いのよしみで、かなり昔に沖縄物産の本土展開についてお話しさせていただいたことがある。
 今回は那覇市医師会の先生や国や県の方もいる中で、エラそうに提言するのも面映いが、すでに他界した自分の祖母や父の生活スタイルを素に話させていただいた。」




添付の写真は、上から「ノニの実と花」、「うっちんの花」、「クミスクチンと春うっちん」
 
 長寿日本一とは、すなわち長寿世界一、この輝かしい称号は今、長野県が男女ともに獲得しています。かつては沖縄県がその地位にありました。戦後68年、両地域の人々の生活がどのように変わったかを見れば、この逆転劇の真相がわかると思います。
両県は地理的・気候的に対極にあると言っていいほど違います。長野県は中央アルプスなど四方を高山に囲まれ、厳しい寒さが特徴的な内陸性気候ですが、一方の沖縄県は海に囲まれた温暖な亜熱帯性気候です。どちらかと言うと沖縄県の方が一般的には暮らしやすい気候と言えるでしょう。
長寿の在り方も両者違いがあります。長野県の場合「ピンピンコロリ」と表現されるように、死ぬまで元気で医者の世話にならずに過ごすのに対し、沖縄県は「ネンネンコロリ」で病気になり寝たきりで長患いのあとで死んでいく人が多いそうです。比較的長生きとは言え、病床での長寿では不幸としか言いようがありません。
ちなみに私の祖母も父もほぼ同じ85~86歳で亡くなりました。祖母は1902年(明治35年)生まれ。畑の草取りをして夕食を取り、床に就き、翌朝には眠ったまま死んでいました。父は1929年(昭和4年)生まれ。7年間の療養生活、後半は寝たきりで肺炎で亡くなりました。祖母は裏庭で自分で栽培した野菜や薬草を好んで食し、父は自宅で食事をすることはほとんどなく中華や洋食のレストランがほとんど。正反対の食生活でした。
長野県は1960~1970年代は脳卒中などの発生件数が非常に多く、脳血管疾患死亡率は1965年には全国一位。これは寒冷な気候に加え、漬物や塩魚、濃口の味噌汁など、食生活が大きく影響していたことによります。そこで、1981年から県全体で、「県民減塩運動」(81~83年)、「食卓“愛”の運動」(84~96年)など「食生活の改善」に取り組みました。プラス、歩くことなどの軽運動の継続。地域の病院と一緒に取り組んだ健診の徹底で、健康を自己管理するライフスタイルが確立されていったのです。その結果が、2010年の長寿日本一です。
そこで、健康生活を応援する薬草屋仲善から「長寿になる10の提言」を考えてみました。
1、余分な食事は取らない。(飽食は止めましょう。特に夜中の居酒屋やステーキなどの食事は余分です)
2、余分なごはんは食べない。(米・パン・沖縄そば・うどん・ラーメンなど炭水化物を取りすぎです)
3、余分な塩分は取らない。(沖縄そば出汁、ポークランチョンミート、ソース、マーガリンの塩分も注意)
4、余分な油分は取らない。(衣の厚い沖縄天ぷらは炭水化物と油分です。魚の揚げ物、ステーキなどの余分油)
5、余分な酒は飲まない。(ビール1本、泡盛1合とは言いません。適度を超える飲み方が多すぎます)
6、余分な清涼飲料水は飲まない。(暑いからと言って、糖分・塩分・カロリーの取りすぎに要注意です)
7、余分なお菓子は食べない。(ポテトチップスやケーキ、ジャンクフードなどは食べすぎてませんか。)
8、余分な煙は吸わない。(タバコは全てが余分なもの。自分だけでなく周りの身近な人を病気にします)
9、余分な体重は増やさない。(上記の余分が全て内臓脂肪・皮下脂肪・血管内脂肪となり太ります)
10、余分なガソリンは使わない。(コンビニ・スーパーなど3km以内は歩きましょう。燃料費余分です)
ライフスタイル、特に食生活が健康をつくり、長寿を取り戻すことは長野県が証明しました。沖縄はあまりに「余分」なものを取りすぎています。体の不健康は心の不健康(うつや不眠など)と表裏一体です。バランスよく、適量(少量)の食事と、適度の運動(労働)で長寿国を復権させましょう。1000年、2000年と伝えられてきた、ウッチンやノニなどの薬草文化も健康と長寿をサポートします。
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by s.t.uechi | 2013-07-11 07:35 | 沖縄事典

ハーリーの鐘とともに梅雨が明け

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 今日は旧暦の5月4日、ユッカヌヒーである。各地の漁港では、晴天の中、ハーリー祭が挙行されている。琉球人は古より、ハーリー鐘が鳴ると梅雨が明けると言い伝えてきた。まさに、正解!
 抜けるような青空の下、波をかくエーク(櫂)の水しぶきが、くるくまの杜の丘の上まで飛んできそうだ。
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by s.t.uechi | 2013-06-12 15:21 | 沖縄事典

大きな魚を獲った鳥の目的は?

f0014164_9101882.jpg くるくまの杜の近くにある溜池で、鳥が大きな魚を獲った。重たそうな魚をくわえてじっとしている。自分が食べるために獲ったならば、重たい思いをしないで、さっさと食べてしまえばいいのに、と思った。この鳥が視線を送っていた左側に目を転じると、5メートルほど離れたところにもう一羽の鳥がいた。魚を取られることを警戒している様子ではない。どうやら自慢気に見せびらかしているようにも見える。きっと、魚を獲った方が雄で、もう一羽は雌鳥にちがいない。魚で相手を誘っているのか、魚を獲れる能力を誇示しているのか、いずれにしろ人間の世界と同じなのかもしれない。私にはどちらもない。
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by s.t.uechi | 2013-05-31 09:23 | 沖縄事典

梅雨のくるくま

f0014164_13472261.jpgくるくま薬木園に咲いた小さな紫陽花
花の大きさは3cmくらい。かわいらしい花の集まり。
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by s.t.uechi | 2013-05-24 13:50 | 沖縄事典

梅雨入り

 沖縄は5月14日梅雨入りしたと気象庁が発表した。
 41年前の1972年5月15日も大雨だった。沖縄がアメリカの統治下の琉球から日本へ施政権が渡され沖縄県となったあの時は、自分の島の在り方を自分たちで決めることが許されない、涙の雨だったのか。そして今年も、米軍基地の沖縄内たらいまわしのように、4.28サンフランシスコ講和条約で沖縄の米軍基地化を恒久化した日を、天皇出席の下、国を挙げて「主権回復」と祝うことへの涙雨か。
あれから41年沖縄の米軍基地は全国の米軍基地の75%から74%になったという。これが負担軽減だと。
 それでも毎年、梅雨が来て、雨が降る。そして月桃(サンニン)の花もきれいに咲く。
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by s.t.uechi | 2013-05-15 13:13 | 沖縄事典

風邪に効いた!しかも、すぐに!

 この間、天候不順で寒いと思ったら暑かったり、毛布1枚にしたら朝方寒かったりで、体調がコントロールしにくい。のどがいがらっぽくなって、鼻水が出て、ちょっと悪寒を感じた。
 「風邪?」
 すぐにノニ30mlを2回に分けて口に含み、ゴロゴロゴロとうがい、我慢できなくなるまで続けて、吐き出さずにゴックン。この2回で、のどのイガイガはなくなり、寒気がおさまり、鼻水も出なくなった。
 同じ症状の妻が試してみて、「ほんとに効くんだね!」だって。今まで私の解説を信じていなかったみたい(泣)。「あまりこういうもの(健康食品)を信じていなかったから」だそうだ。私はいっしょうけんめい作っているのに、トホホだね。その妻も今はノニの効果を疑ってはいない。
 今日も職場でノニのどうがい、ゴロゴロゴロ・・・・・。
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by s.t.uechi | 2013-05-10 14:23 | 沖縄事典

百合の花が満開

日が暮れると、百合の花の匂い立つ香りに屋敷全体が包まれる。
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母が自分の手で植えた花と野菜。黄花コスモス、トレニア、シソ、サニーレタス、ウンチェーバー(空真菜)。
サニーレタスとシソは収穫、日曜日の夕食の食卓に載った。
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by s.t.uechi | 2013-05-05 12:39 | 沖縄事典

巨大イラブチャー!?

 体長1.3~1.4mはあるかと思われる(隣のグルクンが15cmから20cm)、巨大イラブチャー。大八産業の玉城さんによると、「イラブチャーの親分”ヒロサー”(ナポレオンフィッシュ)」とのこと。
 日曜日に車いすの母を連れてネーブルカデナSCに行った時、タバタの魚屋さんで見つけた。まるごと煮付けか唐揚げか、はたまた魚汁にと想像してみたが、あっ、こいつを入れる鍋がない )゜O゜(
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by s.t.uechi | 2013-04-30 17:16 | 沖縄事典

色とりどりの沖縄の魚

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沖縄の代表的な魚のひとつ、イラブチャー。ブダイである。ブダイは他の地域にも多くいるが、沖縄のは見ての通り色鮮やかである。中でも人気の高いのが青い色のブダイ。沖縄では「オーブチャー」と言う。「オー」とは青の意。青色のことを「オールー」と言う。青色などの寒色系は食用を抑えると言うのだが、オーブチャーは刺身でも旨いから、沖縄人の食欲をそそる。和食は地味な色が多いので、みそ汁にこのカラフルな魚が入っていると、多くの日本人は「ギョギョ!」となるらしい。「ところ変われば色変わる」というところか。
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by s.t.uechi | 2013-04-23 18:17 | 沖縄事典