やんばるの多野岳山頂にあるホテルタニューウェルネスリゾート。かつては公営の「いこいの村」だったが今は民営になっている。読谷村役場の管理職研修で講師を依頼されて初めて訪れた。人里離れた山の上は気持ちのいいものだ。
朝の7時とはいえ、沖縄の冬には夜明け時である。冷たい空気が心地よい。ここからは北の国頭の方へ向くと、右手に東村と太平洋、左手に羽地内海に浮かぶ屋我地島と古宇利島、本部半島、東シナ海が展望できる。
古代シダと呼ばれるヘゴの木は堂々とその存在感を示している。
今回の研修で役場の部課長の皆さんとユビキタス村づくりや地域の産業について議論できた。皆さん使命感を持って仕事に望んでいる。地方財政が厳しくなっていく中、医療費の削減=住民の健康が至上命題になっていることは、本来の行政の立場に戻ったと言えるのかもしれない。中央も地方も政府(行政)の役割の基本は、民の生活と生命を守ることなのだという使命を。とは言え、悲壮な覚悟ではなく、あくまでも明るい。ますます読谷村が楽しみになってきた。