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*写真は上から、閉会式、形優勝のスペイン上地流・久野史人選手、下地康夫会長の虎爪(こそう)拳、身長差をものともしない小学生の戦い。(一般の試合は審判をしていたため撮影できなかった) 上地流空手道源流パンガヰヌーン拳法導入100周年記念・第29回上地流空手道国際大会は8月29日(日)、八王子市の京王プラザホテルで開催された。エントリーした選手は、総勢136名、うち海外から23名がスペイン、フランス、インド、カナダ、アメリカ、中国から、また八つの他流会派・他格闘技が参加した。 本大会の組手ルールは、上地流空手道が鍛錬主義に基づく武道ゆえに、鍛えられない顔面や金的への打撃以外は全て許される。顔面や頭部への掌底(手の平)および蹴りでの攻撃は認められている。また、護身術としての実戦性を重視するため、腕・足・首だけでなく空手着の掴みも3秒以内は許される。投げや関節技も3秒以内に決めれば可能。つまり、いかに突きや蹴りが強く早いものであっても、受けや捌きなど相手の攻撃をかわすことができなければ勝てない。 実際にこの日の大会でも、フランスの選手が相手の攻撃をかわし、倒れ込んだ状態で首締めを決め一本勝ちした。また、キックボクシングの選手の膝蹴りも、かつてはKOを多く生んでいたが、各選手ともガードがうまくなって決まらなくなってきている。今回は掌底突きが多用され、受け切れない選手が鼻血を出す場面も多かった。掌底で相手をマットに沈めての一本勝ちもあった。相手の攻撃をかわしながら引き倒し、あるいは投げ倒しての押さえ突きが、今回の決めわざとしては多かった。それだけ実戦に近い試合となったと感じている。 普段、競技空手に慣れている選手からすれば全くの異種格闘技に見えたはずだ。上段突きをしては「入ったぞ」と言わんばかりに審判にアピールする競技空手の選手もいたが、実戦においてそのような行為は茶番でしかない。技が有効であるかどうかは戦っている本人同士が一番良く知っている。蹴りが体に当たっても鍛錬された肉体には無効である。相手にダメージが認められて初めて、我々審判は有効技と認める。これが上地流の空手であり、武術・護身術としての空手なのだ。 流派の開祖上地完文先生がパンガヰヌーン拳法の修行と彼の地での指導を閉めて中国より帰国して100周年の今年、あらためて上地流空手道の根源と未来を考えるきっかけを与えてくれた大会となった。併せて、完文先生が福建省の道場を閉鎖して帰国するきっかけとなったと言われる弟子の不祥事を思い起こし、子供たちへ「礼」に始まる空手道の心を伝達することの難しさも感じさせられた。試合後礼をしないで帰る小学生、負けた相手の前でガッツポーズをする子供、ニヤつきながら相手に殴りかかる青年、表彰されて礼をしないなど、指導する我々の問題点を見せ付けられたようだった。海外空手家の礼儀正しさが光った。また、試合場に土足であがるスタッフや試合中に周りをうろつくスタッフなど、何に集中すべきか見えていない。大会が大きくなって行くと見落としがちな大事なことがわかっていないし、伝え切れていない。反省点が多い大会でもあった。 国際明武舘剛柔流空手道連盟の八木明達先生、沖縄硬軟流空手道協会会長・又吉古武道光道館主席師範の糸数盛昌先生、長年本大会の審判長を引き受けていただいている上地流空手道那覇南修武館館長の島袋春吉先生とは前夜から空手談義に花を咲かせた。当日は先々週読谷村の道場で合宿をしたスペイン上地流修武会の久野泰先生の一行30名、国際明武舘館長で八木先生のご子息の映画「黒帯」の主人公でもある八木明人さん、フランス上地流空手道協会のグレゴリー・ブュルジェルさんらの一行、杉並で私の道場を引き継いだ新垣広富さん、少林寺流の塚本卓さんらの他、上地流の懐かしい面々と再会できたことが嬉しかった。
by s.t.uechi
| 2010-08-29 23:54
| 空手
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